今週はフォトレポート公開以来初めて釜石市以外の地域からお届け致します。市内からおよそ車で40分。釜石市に隣接するここ遠野市は民話のふるさととして、全国的にその名が広く知られている郷。民俗学者 柳田邦男氏の『遠野物語』の舞台です。遠野にはいろいろな伝説や言い伝えが数多く残されておりますが、今回は河童についてのレポートを。
遠野市の東よりに位置し、河童狛犬で知られる常堅寺のすぐ裏手にあるのが河童淵です。その昔、この淵に住んでいた河童が、人間に飼われていた馬に悪戯をして村人に捕まった時に「もう悪さはしません」と約束を結び、川に返されたという言い伝えが残されています。また、常堅寺が火事になった時に火消しの手伝いをしてくれた河童が後に寺の狛犬になったという言い伝えもあります。写真は淵のほとりに建てられた河童神の祠です。
先週、遠野の河童伝説に関連したニュースが全国で報じられました。この場でその是非について言及することは避けたいと思いますが、私は幼少の頃から親しんできた民話通して、遠野の河童はとても愛嬌があり憎めない存在という認識を持ってましたので、今回のような結果は正直なところ残念でした。しかし、一連の報道の中でこれだけ多くの人の夢が込められた貴重な土地であるというが良く分かりました。
現在、岩手県立美術館では「遠野展−日本の原風景−」と題された美術展が開催されております。遠野に関連した絵画や写真、陶芸作品などが展示されています。写真家 森山大道氏の作品も展示されているとのこと。